ナイトライフ系の店舗、とりわけティキバーでは、特徴的なグラスウェアの盗難は慢性的でよく知られた問題であり、最大の被害を受けてきた。ティキバーのカクテルは伝統的に、目を引く新奇な陶製マグカップやグラスウェアで提供され、視覚的に印象に残るようにデザインされているからだ。フェアモントホテルのティキ風バーであるトンガ・ルームでは、長年バーテンダーを務めるジョシュ・ヘルナンデスが、客がポケットからマグカップを明らかに突き出したまま店を出ていくのを目にしてきた。客は本当に、飲み物の代金を払えばそれが入っていたグラスも持ち帰る権利があると信じているようだった。

バー業界におけるグラスウェア盗難への標準的な対応は、事後の取り締まりを強化することだ。高額のデポジットを課したり、収集価値のある器で提供する飲み物の購入時に身分証明書を要求したり、あるいは継続的な補充コストを通常の営業経費として吸収したりする。しかしこれらのアプローチはいずれも、そもそもその品を盗む価値があるものにしている要素、すなわち特徴的で収集欲をそそるデザインそのものを変えるものではない。そのため、どれだけデポジットや取り締まりの労力を積み重ねても盗難は続く。

収集価値のある陶製マグカップを、無地のエッチング加工グラスウェアに交換し、盗む価値があるとされる目新しさを取り除いたため、取り締まりを強化することなく盗難が止んだ。

盗難は盗みやすさではなく、マグカップの収集欲をそそるデザインによって引き起こされていた。

無地のグラスウェアには、マグカップを持ち去る価値があるとされる目新しさがなかった。

動機を取り除いたことで、デポジットや身分証明書の確認が不要になった。

この変更により、運用上の摩擦を増やすことなく盗難が削減された。

盗難が品の魅力によって引き起こされている場合、取り締まりを追加するのではなく、その魅力を取り除くべきだ。

バーテンダーのジョシュ・ヘルナンデスは、透明なグラスウェアへの切り替えによりトンガ・ルームでの盗難が大幅に減少したと報告した。この変更は、同バーが約80年にわたり陶製ティキマグカップでカクテルを提供してきた後に行われた。一部の大きめの飲み物は引き続き陶製のボウルで提供され、ティキマグカップはホテルのロビーで別途購入可能なままだが、バーのほとんどのカクテルは新しく、欲しがられにくいグラスウェアへと移行した。

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出典

  1. 'Tis the Season—To Steal Signature Glassware From SF's Bars The San Francisco Standard · sfstandard.com
  2. Tuesday Morning Topline: Tonga Room Nixes Ceramic Tiki-ware SFist · sfist.com