ニューヨーク市は1960年代から横断歩道に歩行者用押しボタンを設置し始めた。当時は交通量も少なく、主要道路の信号は歩行者がボタンを押して横断歩行の青信号を要求するまでデフォルトで青のままだった。当時は本当に機能する制御装置だった。

2000年代初頭までに、市は大多数のボタンを公表せずに静かに無効化したが、ボタンは横断歩道に取り付けられたまま押せる状態で残され、もはや何の機能も果たしていないことを示す表示もなかった。この事実は市の交通当局者が直接尋ねられた際に初めて確認したものであり、市が自発的に開示したものではなかった。

切断されたボタンをプラセボとして残した。押しても歩行者は制御しているという錯覚を得られるため、辛抱強く待つようになり、その利益をゼロコストで維持できた。

ボタンを押す歩行者は信号に影響を与えたと感じ、忍耐力が高まる。

プラセボ効果は実際の機能に関係なく働くため、切断されたボタンでも価値を提供し続ける。

ボタンを撤去すれば100万ドル以上かかり、行動上の利益も失われる。

そのまま残す方が安価で鎮静効果も維持できるため、最適な選択となる。

ある制御装置が時代遅れになったとき、それが依然としてユーザーの行動を形作っているなら、撤去費用を払うのではなくプラセボとして残すことを検討するとよい。

2010年代半ばまでに、市内に残る約1,000個のボタンのうち、機能していると推定されたのは約100個のみで、残りは永久にそのままの状態で残された。市は数百万ドル規模の撤去費用を回避し、プラセボボタンは、押しても信号が変わるかどうかに関係なく、歩行者が待つ間も横断歩道に注意を向け続けるという行動上の機能を果たし続けた。

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出典

  1. User Illusion: Everyday 'Placebo Buttons' Create Semblance of Control 99% Invisible · 99percentinvisible.org
  2. Cities 101: Do Crosswalk Buttons in NYC Actually Work? Untapped New York · untappedcities.com