解決策
1918年にフランク・A・D・アンドレアが創業したブロンクス拠点の小規模なラジオ部品メーカー、ファダは、1921〜22年の突発的なラジオブームに乗り、月商数百ドルから月商5万ドルへと急成長を遂げていた。その成長は、若く実績のないブランドに対する販売店の信頼にほぼ全面的に支えられていた。ところが、1ドルのレオスタット用に外部サプライヤーから大量購入した可撓性ファイバーストリップに、「目や手触りでは認識不可能」な形で欠陥があることが判明した。これは入荷検査では検出できず、表面化した時点で既に約10万個が全米の販売店の手に渡っていた。
自社の製造上の過失ではない欠陥に対する標準的な対応策は、静かに事後対応的に処理することである。個々の苦情が少しずつ寄せられるたびに返品を処理し、顧客が実際に指摘したユニットだけを交換し、サプライヤーのミスを1個ずつ吸収される背景的なコストとして放置する。この方法は短期的には現金を守るが、不良品が現場にどれだけ残っているか分からないままになり、不良品をつかまされた販売店は皆、誰も知らないファイバー供給業者ではなく、名前を冠したメーカーを責める。
達成したこと
不良品かどうかを問わず全てのレオスタットを回収し、遡及的なクレジットを付けて価格を引き下げた。過剰な補償を行い、その行為が実際の金銭的コストを伴うことで誠実なものとして受け取られた。
うまくいった理由
不良品だけでなく全ユニットを回収したことで、ファダが単に苦情を処理しているだけではないことが販売店に示された。
2万5千ドルというコストは売上に対して大きく、その行為に信憑性を与えた。
遡及的なクレジットと価格引き下げは販売店に追加の利益をもたらし、信用を築いた。
この対応策は1年後に再び繰り返され、場当たり的なものではなく方針であることが示された。
応用できること
欠陥が自社の過失でない場合には、全ユニットを回収し、求められていないリベートを与えることで過剰に補償し、コストを信頼に変えることができる。
その後
ファダは1年以内に、新型の200ドルの中和式受信機(ニュートロダイン受信機)でより深刻な第2の欠陥(変圧器の配線の腐食によりセットが完全に動作しなくなる)が表面化した際に、全く同じ対応策を再び適用した。これは、1922年9月の対応が一度限りの場当たり的なものではなく、採用された会社の方針であったことを示唆している。
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出典
- When a Product Goes Wrong After Leaving the Plant Printers' Ink (Charles G. Muller), vol. 131, no. 2 · archive.org
- The History of Fada Radios Classic Radio Gallery · classicradiogallery.com