解決策
1985年、25歳の大倉忠司は東大阪の安い一角に最初の焼き鳥店「鳥貴族」を開いた。1年目は苦闘の連続だった。友人や家族が来なくなると、店は赤字に陥り、倒産が頭をよぎった。
彼の答えは、かつて愛した炉端焼きの店から借りた価格構造だった。すべての品を同じ価格にするのだ。将来の右腕となる人物の反対を押し切って、彼は瓶ビールから生ビールに切り替え、すべてを280円に設定した。大きな串焼き2本、サイドメニュー、生ビール、ウイスキーまで。客は驚きと喜びで反応した。「全部同じ値段なの?」
均一価格は業務上の規律に支えられていた。意図的に短くしたメニュー(95品目から削減)、お通し代なし、セントラルキッチンなし、そして各店舗で串打ちして鮮度を保つ鶏肉。フランチャイズは元従業員にのみ開放し、約束の管理を維持した。
達成したこと
均一価格そのものを商品にする
うまくいった理由
均一価格は注文の不安を取り除き、客に「一番お得な品を見つける」というゲームを与える。
短いメニューとセントラルキッチンの不在が、規模が大きくなってもコストと品質を予測可能に保つ。
直営店(フランチャイズは元従業員のみ)が均一価格の約束を損なわずに保つ。
価格そのものがブランドとなったため、マーケティング費用はほぼゼロに抑えられた。
応用できること
徹底した簡素化それ自体がブランドになり得る。すべてを均一価格にすることで、客の意思決定の不安と業務の複雑さの両方が取り除かれる。ただし、品質が実際にその約束を支えていることが条件だ。
その後
鳥貴族は2014年にJASDAQに上場し、2016年には500店舗以上を擁して東京証券取引所第一部に移行した。価格は段階的に引き上げられ、2023年に280円から360円、2024年には370円となり、チェーンは40年以内に600店舗を超えた。その後、競合の焼き鳥チェーン「やきとり大吉」と資本業務提携に合意した。
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出典
- 鳥貴族とやきとり大吉、一緒になることの「影響」 東洋経済オンライン (Toyo Keizai Online) · toyokeizai.net ·
- 「倒産」が頭をよぎり、踏み切った均一価格(鳥貴族・大倉忠司社長インタビュー) 日経ビジネス (Nikkei Business) · business.nikkei.com ·