ペルーには約50万人の視覚障害者がおり、彼らは白杖を主な道具として都市の通りを歩いている。しかし、目の前の店舗やサービスの種類を確実に知る方法がなかった。通行人に声をかけて尋ねるか、スマートフォンのアプリに頼るしかなかったが、そのアプリはデータ通信、手指の器用さ、バッテリー残量を前提としており、その場でそれらが揃っているとは限らない。

ペルーのセメントブランド、セメント・ソルと広告代理店サーカス・グレイは発想を逆転させた。人にデバイスを追加するのではなく、都市の白杖ユーザー全員が常に身体的に接触している唯一の面である歩道そのものを、情報インターフェースとして扱ったのだ。ミラフローレス地区の店舗入口に設置された新しい舗装タイルには、隆起した水平線の独特なパターンが型押しされた。銀行は2本、食料品店は3本、薬局は4本の線で、垂直のマーカーは入口が通りのどちら側にあるかを示す。

セメント・ソルは店舗情報を触覚舗装タイルに符号化し、白杖で読み取れるようにすることで、歩道そのものをアクセシブルなインターフェースに変えた。

白杖ユーザーはすでに歩道を杖で掃くように歩いているため、触覚タイルは新たな行動を必要とせずに読み取られる。

電話もアプリもバッテリーも不要であることは、導入の障壁も維持コストもないことを意味する。

特許をオープンにすることで、他の都市がこの解決策を再現でき、影響が倍増する。

恒久的なタイルは、デジタルキャンペーンとは異なり、設置後も無期限に機能し続ける。

ユーザーが採用し維持しなければならないデバイスを追加するのではなく、ユーザーがすでに触れている面に情報を埋め込むこと。

触覚タイルはミラフローレス地区の通り75,000平方メートル以上に設置され、ペルー国内の推定50万人の視覚障害者に届いた。そして、媒体購入が終われば終了するマーケティングキャンペーンとは異なり、物理的なタイルは歩道に恒久的に埋め込まれたまま、設置後も継続的なコストや維持の必要なく機能し続けている。SightWalksは2024年カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでデザイン部門のグランプリを受賞し、さらに金賞4つ、銀賞2つ、銅賞1つを獲得した。

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出典

  1. Circus Grey wins Design Grand Prix for turning sidewalks in Peru into guides for the visually impaired Ad Age · adage.com
  2. Cannes Lions 2024: Design winners Contagious · contagious.com