解決策
Wiredの一人称記事で、Polycomの共同創業者Jeffrey Rodmanは、共同創業者Brian Hinmanとの1991年3月の部品調達のことを振り返っている。彼らは開放型のオーディオシステム、つまり超スピーカーフォンを作ることに決めており、小型で歪みのないスピーカーが必要だった。スピーカーに関する知識はハイファイ店から得たもので、スピーカーは大きくなくてはならないと思い込んでいた。RadioShackでRodmanは95セントの本、『Building Speaker Enclosures』を見つけた。
Rodmanによれば、その本のアコースティックサスペンションに関する章が問題を解決したという。密閉された筐体は、狭い空間の中に二つの別個の音響環境を作り出す。一つはスピーカーコーン周りの筐体内部、もう一つはマイクが置かれる外部である。彼はこの隔離を製品性能における画期的な進歩と呼んでいる。彼らは週末のうちに、ホビーショップのプラスチックパネル、ホットグルー、既製品の紙コーンスピーカーで最初の実物模型を作り、さらにエコーを打ち消しハウリングを防いで通話の双方が同時に話せるようにするアルゴリズムと組み合わせた。
Polycomは1992年にSoundStation音声会議システムを発売した。Rodmanによれば、初年度に140万ドルの収益を上げ、会社は2人から50人の従業員に成長した。
達成したこと
密閉型スピーカー筐体は機器を二つの音響環境に分けるため、小型スピーカーと近接するマイクが互いに干渉しなくなる。
うまくいった理由
スピーカーフォンではスピーカーとマイクが互いに数インチの距離にあるため、通常の設計ではハウリングが起きる。
密閉型筐体はマイクにスピーカーとは別の音響空間を与える。
ソフトウェアによるエコーキャンセリングにより、その物理的設計の中で全二重通話が機能するようになった。
廃品から組み立てた安価な模型により、創業者たちは週末でアイデアを試すことができた。
応用できること
安価で古い趣味向けの参考資料が、困難な製品上の制約を解き明かすことがある。新しい部品を発明する前に基本を見直すべきである。
その後
2016年7月に執筆したRodmanによれば、収益は1998年に1億ドルに達し、2008年には10億ドルを超えた。またSiris CapitalがPolycomを20億ドルで買収する意向をちょうど発表したところだったという。これらの数字は共同創業者自身の説明であり、記事はこの本を唯一の原因として挙げているわけではない。
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出典
- How I Founded a $2 Billion Company with a 95 Cent Book from RadioShack WIRED · wired.com ·