ビハール州はインドで最も電力不足が深刻な州の一つである。何百万人もの人々にとって送電網はそもそも届いておらず、代替手段である灯油ランプやディーゼル発電機は高価で汚く、光も暗い。消費電力の少ない散在する村々まで中央送電網を延伸しても採算は取れず、独立型のディーゼル発電は貧しい世帯が負担できる額を上回るため、誰の試算表の論理によっても村々は暗いままだった。

しかし、同じ稲作地帯の村々は、豊富に産出しながらゴミとして扱われているものを生み出していた。精米後に残る食用にならない殻であるもみ殻で、積み上げられ、しばしば野焼きで廃棄されていた。2008年に設立されたハスク・パワー・システムズは、他の人がゴミと見るところに燃料を見いだし、燃料を無償にすることで村規模の発電を採算に乗せる道を見いだした。

ハスク・パワーは、もみ殻を生成ガスに変換して発電機を動かす小型のバイオマスガス化装置(およそ25〜100kW)を建設し、数百世帯と小規模事業者にサービス料金制で電力を供給する地域ミニグリッドにつないだ。使った分の電気に料金を払い、ディーゼルを買う必要はない。採算が成り立つのは、原料が地元の農業廃棄物であり、安価に、あるいは回収費用だけで購入できるからである。廃棄物処理の問題を燃料に変え、精米所や農家に収入源をもたらすと同時に、もみ殻の野焼きを減らしている。村人たちは灯油やディーゼルと比べてエネルギー支出をおよそ半分に削減した。

廃棄もみ殻を燃やす小型ガス化装置を建設してミニグリッドを稼働させ、使用量に応じて電力を販売した。ゴミを燃料に変え、ディーゼルより安価で、自ら採算を取る仕組みとなった。

もみ殻は無償で豊富にあり、農村部の発電における主要なコストをなくした。

廃棄物を燃料として使うことで処理問題も解決し、精米所と農家の双方に利益をもたらした。

地元発電により、低密度の村々まで送電網を延伸する莫大な(法外な)コストを避けた。

サービス料金制により、貧しい世帯は使った分だけ支払えばよく、手頃な価格となった。

投入コストが高すぎるために市場が採算に合わないように見えるときは、無償の資源として再利用できる地元の廃棄物由来の投入物を探し、経済性を逆転させるとよい。

無償の農業廃棄物を使った村のミニグリッドは、灯油・ディーゼルのおよそ半分のコストで実現した。ハスクはビハール州から規模を拡大し、世界最大級のコミュニティミニグリッド事業者の一つとなった(2024年までに150万人以上に供給)。廃棄物発電のミニグリッドが、中央送電網が飛ばすオフグリッド地域に電力を供給できることを証明し、このモデルはインド各地やナイジェリアに広がり、分散型エネルギーの手本を形作った。

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出典

  1. Husk Power Uses Rice Husk to Generate Electricity in Rural India NextBillion (William Davidson Institute, U. Michigan) · nextbillion.net
  2. Husk Power Systems — Ashden Award winner profile Ashden (independent sustainable-energy awards) · ashden.org