サリー州での救急サービス実証事業では、患者の自宅で緊急X線撮影を提供し、数十人を病院送りにせずに済ませた。サウス・イースト・コースト救急サービス(Secamb)がアシュフォード・アンド・セント・ピーターズ病院と共同で運営する「緊急地域X線サービス」はチャーツィーの救急隊基地を拠点とし、2025年の当初4か月間の試行を経て、週2日から5日に拡大して5月まで第2次試行が行われている。

仕組みは単純だ。救急救命士と放射線技師が999番通報を監視し、該当する事案(多くは転倒)に出動する。X線機器はバックパック1個とキャリーケース1個に収まり、撮影画像は同町のセント・ピーターズ病院の放射線技師が読影する。本事業で診察した38人のうち25人は病院での治療を必要としないと判明し、自宅にとどまることができた。

放射線技師長で共同考案者のアンドリュー・モス氏はこれを「画期的なサービス」と呼んだ。本制度の共同創設者であるSecambのジェームズ・ファーン氏は、地域での治療は「患者の不安を軽減し、入院に伴うリスクを避けつつ、同じケアを受けられる」と述べ、画質は「非常に良好」で患者も「自宅でX線を受けられて満足している」と語った。同サービスは、このモデルをサリー州内の他の基地や病院に展開すればコスト削減につながる可能性があるとしている。

X線装置を救急車に載せる。救急救命士と放射線技師のチームを転倒事案の999番通報に出動させ、その場で患者を撮影し、病院の放射線技師が遠隔で読影する。

転倒患者、とりわけ高齢で虚弱な患者は入院そのもののリスクを負うため、搬送を避けることは単なる利便性ではなく臨床上の利点である。

救急救命士と放射線技師を組み合わせることで、救急対応能力と画像診断能力を1回の出動に備えられる。

病院の放射線技師による遠隔読影により、機器をバックパックで持ち運べるまま専門家の判断を組み込める。

撮影した患者の3分の2が病院受診を回避したことは、この選別が機能していることを示す。すなわち、隊員は撮影を経て初めて搬送が必要な患者を判断できる。

患者を診断装置のもとへ送るのではなく、診断装置を患者のもとへ送る。緊急通報の現場での画像診断により、病院への搬送の大半をなくすことができる。

第2次試行は週2日から週5日に拡大し、2026年5月まで実施される。Secambは、この取り組みをサリー州全域の他の基地や病院に展開すればコスト削減につながる可能性があるとしている。

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出典

  1. Mobile X-ray scheme keeps patients out of hospital BBC News · bbc.com ·