BBCは2026年9月、バーモント州最大の電力会社グリーンマウンテンパワー(GMP)について報じた。同社の蓄電池プログラムは2017年に試験的に始まった。参加者の自宅に蓄電池2台を10年リース、月額55ドルで設置する。参加者の一人ポリアンナ・ブラディカは、年に十数回停電を経験しており、1万2,000ドルのガス発電機ではなくこのプログラムを選び、2024年以降停電は起きていない。

5,500人以上がこのプログラムで家庭用蓄電池を設置している。これらは全体として仮想発電所を形成する。GMPは必要に応じて蓄電池から電力を取り出せるが、顧客は常に一定の予備電力を確保できる。さらにEVの蓄電池、商業需要応答、少数の系統規模蓄電池とも連携している。このプログラムは約110MWを供給し、小規模なガス発電所に匹敵する規模で、州内最大の電源となっている。2023年に規制当局が上限を撤廃したことで登録者が急増し、それ以降2,500人以上が登録した。

GMPによると、仮想発電所はピーク需要時に頼っていた石油・ディーゼル・ガスのピーカー発電所を実質的に置き換えた。地域の系統運用者から要請があれば、今も4基が時折稼働する。GMPはこの発電所により昨年顧客が1,100万ドル節約できたとしている。同社は2030年までの停電ゼロを目指し、停電が多い農村地域で無料蓄電池の試験導入を進めている。

家庭用蓄電池を停電保険として顧客にリースし、その蓄えた電力をピーク時にピーカー発電所の代わりに使う。

ピーカー発電所は年に数時間しか稼働しないのに発電所全体のコストがかかるため、蓄えたエネルギーで置き換える方が安上がりだ。

顧客は停電を避けるために蓄電池の費用を払い、それが系統の資源の資金になる。

リースにすることで多額の初期費用を避けられる。月額55ドル対1万2,000ドルの発電機だ。

顧客は予備電力を確保できるため、系統が顧客の蓄電池を使っても顧客の保護が損なわれない。

顧客が望む便益(停電の回避)を売り、その副産物として電力会社が系統の資源を得る。

GMPは約30万人いる顧客のほぼ全員に蓄電を提供し、2034年までにEVの蓄電池を加えて仮想発電所を2倍以上にすることを目指している。BBCは、全国的な主な障壁は、電力会社が需要の柔軟性を活用するよりも資産を建設する方が多く稼げることだと指摘している。

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出典

  1. The US state replacing power plants with home batteries BBC Future · bbc.com ·